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2023/11/14 16:54


GALLERY唐重で常設している「鳥巣窯」では、鳥巣窯窯主・岸田匡啓さんが主宰する「唐津豪雨災害復興チャリティイベント」が、11月18日(土)・19日(日)の2日間にかけて開催されます。

九州北部豪雨に見舞われた今年の夏、鳥巣窯のある鳥巣地区をはじめとする浜玉町では多くの被害がありました。今回、チャリティイベントを企画された岸田さんの「鳥巣窯」も被災地のひとつです。

交通規制も解除され復興へ進む鳥巣は、今はちょうど紅葉が色づく見ごろの季節。チャリティイベントでは、「鳥巣窯」岸田さんの作品の展示販売はもちろん、自然豊かな鳥巣のお米や作物、唐津自慢のミシュラン星獲得店「ワイズキッチン」のスープやお茶・お菓子のお振舞いが予定されています。

浜玉町を応援しながら、唐津の奥地・鳥巣での行楽の秋を楽しみに、ぜひ足をお運びください。



【唐津豪雨災害復興チャリティイベント】
■日時:11月18日(土)・19日(日)10~17時頃
■場所:鳥巣窯(佐賀県唐津市浜玉町鳥巣885-1)
■内容:
①「鳥巣窯」岸田匡啓さん新作の展示販売
②「ワイズキッチン」のスープやお茶・お菓子のお振舞い
③米・もち米・栗などの鳥巣産農作物の販売
※チャリティ商品の売上はすべて復興のため寄付


・以下、主催「鳥巣窯」岸田匡啓さんより・

今年も唐津窯元ツーリズムに合わせて窯場展を行います。久々にいくつかのささやかなイベントを行いたいと思っておりますので窯場まで足を運んで頂けたら幸いです。

ことし7月10日の未明は、大雨と雷で寝苦しい中、バリバリ!という物音で飛び起きると、家のすぐ横で土砂崩れが起きていて、相当な量の土砂によって車庫が丸々一個分前に流されていました。

すでに起きていた隣の家の方から、四軒先が全壊していて、一人、家から出れないらしいという話を聞き、スコップをもって駆けつけると、何とか家の方たちが引っ張り出すことができたという光景を目の当たりにしました。

そこからテレビでも大きく取り上げられた、浜玉町今坂という、鳥巣の一つ下の集落で、三名の行方不明者がでているという状況や、道路が寸断され孤立状態であることなどが徐々にわかってきた、という形でした。

少し落ち着いた後、もう駄目だと思っていた車庫の上のソーラーパネルが、平然と発電していたことや、土砂の中から、鳥巣黄唐津の原料になる粘土が出てきたことに、思わず笑みがこぼれたことから、また制作が再開できました。

そして、夥しい土砂の中から20俵以上の粘土を堀り出し、ただでは起き上がるまいと作ったものが今回の写真右の鳥巣黄唐津です。
また写真左の融雪朝鮮唐津としているものは、通常の朝鮮唐津(鉄釉と白斑釉の掛分け)から発想し、青唐津釉と白斑釉の掛分けにすることで雪融け水が川となって流れ出す動きになぞらえた新作で、水の力に敬意を払いつつ、来るべき冬を趣をもって迎えたいという思いで作っております。

今回ボランティアの方々に助けて頂いたことも大きな支えになりました。
豪雨災害で何らかのボランティアやお手伝いに携わった方には、抹茶とお菓子でゆっくりして頂きたいと思っていますので遠慮なくおっしゃって下さい。

またささやかですが唐津の豪雨に関するチャリティイベントも企画しておりますので、ぜひご来場ください。

過去のコラボでお世話になったY`sキッチンのスープも限定で振る舞いをしたいとも思っております。

幸い今は道路も通れるようにはなりましたが、少し狭くなっている場所もありますので、お越しの際はゆっくりお気をつけてお越しください。
また大雨の警報などが出ている場合は来訪を控えてもらえたらと思います。

では、ご都合のつく方には、窯場でお会いできる事を楽しみにしております!

岸田匡啓拝